サークルの先輩とかの影響で間違った知識を信じてる方がいますが、
「ペグには弦をできるだけ巻かない方がチューニングは狂いにくい」
です。
たまーに「巻けば巻くほど狂わない(or音がいい)」とかを
そのまま信じてしまってる方がおりますが、逆ですのでご注意。
(最近はさすがにあんまりいないかもですが)
巻き数少なくするのをハードウェア的にやってるのが、
スパーゼルやマグナムロックなどのロック式ペグです。
弦を機械的にロックすることで、
ペグポストに弦をほとんど巻かなくてもいいようになってます。
でも実は、通常のペグでも弦をロックして狂いを抑えることは可能です。
今回はその巻き方をご紹介いたします☆
対象のペグは穴があいてるだけの普通のペグポスト。
ゴトーなどのロトマチックタイプや、
クルーソンの3対3などなど、多くのペグがこの形状です。
フェンダー系の先割れポストでも使える手法ですが、
先割れポストの場合は、
ペグポスト2個分くらいの長さで弦を切って、
弦の先っぽをポスト中心の穴にしっかり差し込んで巻いてけば、
そもそもあんまり狂いません。
狂う場合はナットやストリングガイド、
ブリッジの調整を疑ってみてくださいましー。
ではいきます。
1 まず普通に弦をペグポストに通します。

2 (左側6連の場合)余った弦をポスト右側から弦の下を通し、
左側に持っていきます。

ネック側からくる弦本体?の下をくぐらせる感じです。
余らせ具合はだいたいこんなもんで。

チューニングが完了したときに、
弦がポストで折れ曲がる部分が角にこないように、
少し余らせておきます。
折れ曲がりポイントが角っこにくると、
なんか金属疲労が倍増してそこから切れそうな気がするではありませんか。
楽器と弦の太さによって余らせ具合は変わりますので、
適宜調整してください。
3 下をくぐらせて左側にまわした弦を上にまわし、
弦本体にひっかけて折り曲げ、右側に持っていきます。

4 その状態のまま、ペグを巻いていきます。
折り返した弦がしっかり180度を保てるように、
軽く引っ張りながら巻いていってください。


「余った弦を、テンションのかかっている弦本体で踏んづける」
形になっていればおkです。
チューニングしていくと弦本体には強いテンションがかかりますので、
そのテンションで余った弦が緩むのを押さえ込むわけです。
5 これをすべての弦で行います。

横からみるとこんな感じ。

3対3、右側6連などの場合は、
右側にあるペグのみ左右が逆になります。
基本的には、
「弦を下からくぐらせるのはヘッドの内側から外側へ」
と覚えておけば間違いはないでしょう。
以上でしたー☆
ガットギターの弦は基本ボールエンドとかついてないので、
ブリッジの穴に弦を通し、
余った弦を弦本体に絡めてロックします。
これをギターのペグ側に応用したのがこの手法です。
ロック式でない普通のペグでも、
ポストに一巻きもせずにチューニングが安定します。
ポストへの巻き回数を減らすことで、
テンションの軽減も期待できます。
慣れるまでは少々ややこしいですが、
ペグ交換などの投資なしでチューニングの安定性を改善できますので、
ぜひがんばって身につけてくださいませー☆
ガットギターも詳しくしりたいです(^ ^)