2017年11月23日

フレンチポリッシュでアコギのトップをリフィニッシュしてみた

少し前になりますが、アコギのブリッジ張り替え修理の際に
「フレンチポリッシュ」という技法でもってトップをリフィニッシュしました。

フレンチポリッシュについてはこちら
https://ameblo.jp/restoryweb/entry-11657829899.html

シェラックニスという塗料を布を丸めたパッドでもって
擦り込むように本当に少しずつ塗り重ねていきます。

非常に手間がかかりますが、
日に日に艶と深みを増していくのがなんとも楽しく、
老後の楽しみはこれにしようかなぁなんて思いましたね。
盆栽もいいけどね。


1FrenchP.jpg
目止めしてから1回塗ったところ。まだオイルフィニッシュみたいな感じ

2FrenchP.jpg
道具セット。
左からパッド(乾燥防止に瓶詰め)、シェラック原液、アルコール、オイル。
段取りなどはこちらのサイトを参考にさせていただきました。
http://tamaniwaworkshop.web.fc2.com/polishing.html

3FrenchP.jpg
2回目。ちょっと艶っぽく

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3回目。光の具合で一歩下がった感じですがちゃんと塗りましたYO

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4回目。晴れた日のほうがよく撮れる。光大事

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5回目。反射の具合がよくなってまいりました

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6回目。だいぶツヤツヤしてきた!

8FrenchP.jpg
ここで一度サンディングします。

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7回目。サンディングして塗面が平らになったので光っぷりが違うぜ!

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8回目。すごいツヤツヤ。手は疲れるけど超楽しい

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9回目。序盤との窓の写り込みの違いをご覧くだしあ

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もう一度サンディング。さらなる輝きのための後退

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10回目。ボキャブラリーが不足してきた

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11回目。もう写真では捉えきれませんが毎回深みを増しております

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12回目。1回飛ばしで比べるとわかりやすいかもしれぬ

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18FrenchP.jpg
19FrenchP.jpg
20FrenchP.jpg

きれいな布で磨いて完成!

感想とか休みとか含めて3週間くらいかかりましたが、
毎朝30分くらい、シンプルな作業を繰り返す毎日はなかなかよいものでした。

見た目の美しさもさることながら、
鳴りもまさに木のままの質感に、極めて自然な高域のエッジをプラス、
といった感じで実に素晴らしい。

今回はトップだけだったので、ボディ全体となると気が遠くなりますが、
機会があれば挑戦してみたいです。

posted by たー at 07:51| Comment(0) | 修理ログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月16日

Fender American Standardのトラスロッド交換

フェンダーのアメスタって、
ヘッドのブラウンエッグの真ん中に開いてる穴から
トラスロッド調整しますよね。

1/8インチの六角レンチで回すのですが、
一般的なサイズの六角レンチ( ¬ こんなの)だと、
短い側でぎりぎり届くぐらいのところにロッドナットの穴があります。
ぎりぎりなので、ぐいぐいやると大体ブラウンエッグ周りの塗装に
傷がつく羽目になります。

付属品の2辺の長さが同じで長めのやつ
(  こんなの)だと傷つけずに回せるんですが、
結構みんななくしちゃうんですねー。

で、付属品があったとしてもロッドナットの六角穴が小さくて浅いため、

↓こんなのが入ってます

写真 2.JPG

一般サイズだとぎりぎりなことも相まって、
アメスタのロッドナットを痛めてしまうことってわりと多いのですよ。
グレード的にもネックがそこまでしっかりしてないものが多いので、

ロッドを強く締めこむことが多い→ロッドナットに負荷がかかる
 →回しにくくて穴が浅くいのでナメりやすい

となり、怖くて強気でネック調整できない個体をよく見ます。


これまで自分も消極的に対応してたのですが、
今回機会があってアメスタのストラトのロッドナット交換にチャレンジ。
無事交換に成功しました。

写真 1.JPG

埋めてあったウォルナットをきれいに除去して、
その奥にあったトラスロッドナットを取り外し、
別のトラスロッドナット(ブレット型)を取付け。
六角レンチをしっかりホールドしてくれるのでネック調整も余裕。
この後元の見た目っぽく埋め木して仕上げますた。


ちゃんと交換できるのがわかって一安心。
アメスタのロッドナット壊しちゃって、
楽器屋さんに「これはネック交換だねぇ」なんて言われて
泣き寝入りしていた方がいらっしゃいましたら、
ぜひうちへどうぞ☆

posted by たー at 22:43| Comment(1) | 修理ログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月26日

warwick 6弦ベースのフレットレス加工

IMG_0487.jpg

久しぶりのフレットレス加工でうきうきです。
依頼品はwarwickの6弦。

warwickは音色やデザインから好き嫌いの分かれるメーカーですが、
個人的には非常に完成された、というか、
動かす所がないほどに「煮詰まった」楽器というイメージです。
エレキベースとしての純粋な出音だけ聞いたら、
よりワイドレンジで濃密な音を出す高級機は結構ありますが、
これほどカラーをはっきりと出してるメーカーは少ないです。
あとは好きか嫌いかだけ、みたいな潔さが好き。


IMG_0488.jpg

フレットをぐいぐい抜いてフレット溝を補修したら、
溝にチークの化粧版を入れていきます。
奥まで差し込んだら粘土の低い瞬間接着剤を流し込んで、
化粧版もろとも溝を埋めつつ固めつつ。

接着剤が固まったら化粧版を削り落として、
指板修正に入ります。ここが一番重要な工程。
僕は毎回12フレットで1mm程度のローアクションに追い込んでから、
クライアントさんのお好みの高さに設定しています。
万一下げたくなったときにびびりで気持ちよく弾けない、
ということにならないようにするため。

弦高を下げるとその分低音の量が減っていくのですが、
フレットレスで下げすぎるとせっかくの響きが失われるため、
最終的に1.2〜1.5mmくらいに落ち着きました。
ネックがごっついのでこれでも十分低音出てます☆

IMG_0489.jpg

仕上がりはこんな感じ。
無駄のないデザイン、きれいですねー。
出音も本体と同じく量感のある重心の低い音で、
バッキングはもちろんリバーブかけてソロとっても美しい☆


フレットレス加工をしてセッティングで弾いていると、
フレットがないゆえにいつもより集中して弾く自分に気づきます。
「フレーズを歌わせる」ことの楽しさを再確認。
まぁ普段から集中しとけって話ですけども・・・orz


また自分用にフレットレス作ろうかなー。





posted by たー at 00:33| Comment(0) | 修理ログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする